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要点:まず「スペクトラムの違い」を一枚で把握
CBD製品は大きく フルスペクトラム/ブロードスペクトラム/アイソレート の3種。違いは
「CBD以外の植物成分(他カンナビノイド・テルペン等)をどれだけ残すか」と「THCを含むか」です。
噛み砕き解説:飲み物の例えで理解する
- フルスペクトラム=「果肉も香りも全部入った果物ジュース」。
CBDに加えて他カンナビノイドやテルペンなど“果肉・香り”にあたる成分が残ります。ごく微量のTHCを含む国・地域が多く、日本ではTHCは違法なので海外情報と混同しないよう注意。 - ブロードスペクトラム=「果肉や香りは残しつつ、アルコールだけは抜いたカクテル」のようなイメージ。
フルに近い複合成分は残す一方、THCは除去(検出限界未満)を目指します。 - アイソレート=「純水に近い“精製された一成分”」。
CBD単体だけなので味や匂いのコントロールがしやすく、THCは含みません。
各タイプのポイント
フルスペクトラム(Full-Spectrum)
CBD+他カンナビノイド(CBG/CBN等)+テルペン+フラボノイドなど植物の複合成分を含むタイプ。国や地域によってはTHCが法定上限内で含まれる設計の製品があります(日本国内では一定以上のTHCは違法)。
- 利点:複数成分が一緒に働く「エントラージュ効果」が期待され、同量のCBDでも体感しやすい人がいます。
- 注意:微量のTHC検出リスク/地域の法規制確認が必須。成分が多いぶん体感の個人差も出やすい。
ブロードスペクトラム(Broad-Spectrum)
フルに近い複合成分を残しつつ、THCを除去(または検出限界未満)したタイプ。
“植物感は活かしたいけれどTHCは避けたい”というニーズに合います。
- 利点:THC回避と複合成分の相乗の両立を狙える。
- 注意:どの成分がどれくらい残っているかは製品差が大きい。第三者試験(COA)の確認が重要。
アイソレート(Isolate)
CBD単体のみ(他カンナビノイド・テルペンはほぼ含まない)。THCゼロ運用が必要な人や、まずはシンプルな条件で反応を確かめたい人に向きます。
- 利点:配合が単純で予測しやすい。味・匂いの調整が容易で食品・外用にも使いやすい。
- 注意:複合の相乗が働きにくく、同量あたりの体感は穏やかになりがち。
比較表:違いと向き・不向き
| スペクトラム | 含む成分 | THC | 主なメリット | 主なデメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| フル | CBD+他カンナビノイド+テルペン等 | 海外では微量含有の設計あり(日本はTHC違法) | 相乗効果の可能性/同量でも体感しやすいことがある | 検査・法規リスク/体感の個人差が出やすい | “植物まるごと感”や相乗を最大化したい |
| ブロード | CBD+複合成分(THCは除去) | 原則なし(検出限界未満を目指す) | THC回避と相乗の両立 | 体感はフルより控えめな場合/成分残存は製品差 | 検査を気にしつつ複合成分も活かしたい |
| アイソレート | CBD単一(他成分ほぼなし) | なし | 純度が高く予測しやすい/食品・外用に使いやすい | 相乗が働きにくく体感が穏やか | THCゼロ必須/まずはシンプルに試したい |
選び方フローチャート(実務)
- THCゼロが絶対条件? → はい:アイソレート(もしくはCOAでTHC非検出のブロード)
- 検査リスクを気にせず“植物感”を最大化? → はい:フル
- まずはリスク低めで相乗も欲しい? → ブロード
どのタイプでも、第三者分析(COA)で「カンナビノイド組成」「THCの有無」「重金属・残留溶媒」を確認しましょう。
注意点とエビデンスの現状
- 「フルが絶対に最強」などの断定は臨床的に未確立。ヒトでの大規模比較試験は限定的です。
- 一部前臨床では、フルが経口時の体内利用率向上を示唆。ただしヒトでの再現は今後の課題。
- CYP系を介した薬物相互作用に留意。併用薬がある場合は医師・薬剤師に相談。
- 各国・地域で法規制が異なります。日本ではTHCは違法(輸入・所持・就労規程にも注意)。
参考リンク
- Full-Spectrum vs Broad-Spectrum: Medical News Today
- CBD Isolate vs Full-Spectrum: Medical News Today
- 前臨床(フルで経口バイオアベイラビリティ向上示唆): PubMed: 37337087
- ブランド解説(フル/ブロード/アイソレート): Charlotte’s Web
- COAの見方(一般向け): Bon Appétit
まとめ:純度・相乗・リスクの“ほどよい”バランスを決める
最大の“植物まるごと感”を求めるならフル、THC回避と相乗の両立はブロード、THCゼロやシンプル重視はアイソレート。
COA確認/最小量スタート/固定タイミング/体感ログの4点を実務の柱にしましょう。
